山尾さん
人は去り際にこそ本当の姿があらわれる
人生のさまざまな場面で何度も私たちが教えられることです
最近政治の世界でも話題になった出来事がありました。
山尾志桜里氏が次期参議院選での公認を取り消されたことに対し、執行部を厳しく批判したという報道です。
この発言の内容や背景については立場によってとらえ方が分かれるかもしれません。
しかし彼女の「去り際の振る舞い」こそがその人の真の人間性示していたように感じます。
私たちは誰しも感情を揺さぶられることがあります。
不満や悔しさ、理不尽さを感じることもあるでしょう。
けれどそうした時こそ魂が試されているのです。
山尾氏は選挙区での当選が難しい中でも声をかけられ、政治家としての道を再び開かれたという経緯がありました。
また山尾氏の公認で党自体の支持率が下がったのも事実です。
今回の公認取り消しの遅さに関しては悔しさや言いたいこともあったとは思います。
しかしそうであったとしても声をかけてもらった恩を思えば、最後まで黙って去るという選択もあったはずです。
それが出来なかったことで山尾氏自身の人間性が表れてしまったのです。
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去り際を思い出して
これは政治の話にとどまらず、私たちの身近な人間関係にも通じることです。
例えば夫婦が別れる時、そこには多くの感情が入り混じります。
けれども相手が真に悪い人でなければ子どもの幸せや未来を思い、穏やかに関係を終えようと努めるものです。
反対に「もう会わないから」と言って心ない言葉を投げつけたり、相手を傷つけるような態度をとったりする人もいます。
最後の最後に悪どいことをする人もいるでしょう。
けれどそうした人こそ、実はそれまでの関係においてもどこか誠実さを欠いていた可能性があるのです。
人の本質は去るときにこそ最もくっきりと現れるのです。
私たちが何かを終えるとき、その終わり方こそが次への鍵になります。
穏やかに感謝を胸に手放すこと。
それができる人は、新たなご縁や運命を引き寄せることができるのです。
心ない去り際に心を痛めたことがある方、つらい経験がある方、また別れた人への未練がある方。
その人の去り際はどうでしたか。
あなたに対する気づかいはありましたか。
その人の本質が見えたのではないですか。
すべてを忘れてあなたはあなたらしく静かに前を向いていればいい。
去り際がひどい人などあなたの人生に必要ないのです。
読んでいただいてありがとうございました。